不老不死かつ人間を超越した戦闘能力を有する吸血鬼の紳士。ダンディズムを至上命題としており、己の肉体のみを武器として戦うスタイルに挟持を持っている。趣味はHAIKUを詠むことと人間観察。人間に対しては並々ならぬ好意と興味を抱いている。かつて自らの食餌(血液)を確保するためアサシン組織を創設したが、何度血を吸われても死なない・吸血鬼化しない女性「シャロン」と出会い、伴侶としたことを機にザトーに跡目を譲って引退。その後、悠々自適な隠居生活を送っていたが、世界の不穏な空気を感じ、再び戦場に立ち戻ることになった。余談であるが、秘密の雅号で度々HAIKUコンテンストに応募しているが、入選したことはない。

スレイヤーはアサシン組織を引退したあとも、半ば道楽で世情の動向を探っていた。しかしある日、その連絡係であった友人との連絡が途絶えた。彼の最期の報告書には『ザトーが生き返った』と書かれていた。生命の蘇生など信じられない。そしてその被験者がザトーであることに何の目的があるのか。スレイヤーは真実を確認するために、手紙に記されていた場所へと向かうのだった。

物事を達観し、何事にも動じない大きな器量を持つ。相手が誰であろうとも、紳士的な姿勢は崩さず落ち着きを払っている。
吸血鬼として千載の時を過ごしてきたスレイヤーは、人間界で起こるあらゆることを些事としてとらえている。しかしそれは彼の一感想であって、その些事に一喜一憂する人間模様を羨ましくも、愛おしくも感じている。そのため、美徳を重んじる者には善悪を問わず強い関心を示し、逆に恵まれた環境を享受しながらその価値に謝意を持たない者には、冷ややかな態度で接する事もある。
また、自ら定めた紳士道はある種のロールプレイングであり、その道徳観念をもって人間界を左右したいとは考えていない。