World
Backbone

時は「1999年」、人類は無限のエネルギー『法力』の理論化に成功した。
しかし、人は叡智を得ても愚かさは捨てられなかった。
世界平和の呼び水となるはずだった法力すら、人は争いの道具にし、ついには禁断の生体兵器『GEAR』を生み出してしまった。
やがてその浅はかな行いを戒めるかのように、GEARは自らの意思を持ち、人類に牙をむいたのだった。

GEARとの生存をかけた「聖戦」は百年の永きの末、破壊神「ジャスティス」を封印した人類が勝利を収めたが、そうして得られた平穏の陰で今も尚、世界は人ならざる者の脅威にさらされていた。

あたかも法力を得た人類に対し、贖罪を求めるかのように。

story

「2187年10月21日12時12分」
自らをラムレザル=ヴァレンタインと名乗る少女が、たった一人で全世界に対して宣戦布告した。

この声明をイタズラと笑う者は個人、組織、国に至るまで存在しなかった。
何故ならば、先の「バプテスマ13事件」において、イリュリア連王国の首都を強襲し、大打撃を与えた者が「ヴァレンタイン」を名乗っていたからだ。

事の真偽を確かめるべく、今、世界が行動を起こす。